• 検索結果がありません。

「統合レポート 2014」 CSRレポート | CSR | ワコールホールディングス

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "「統合レポート 2014」 CSRレポート | CSR | ワコールホールディングス"

Copied!
58
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

ワコールホールディングス 

統合レポート

2014

(2)

当冊子の編集方針について

当社では、世界的な統合報告の考え方に沿った、株主 ・ 投資家 の皆さまとのコミュニケーションの一貫として、2011年3月期より

「統合レポート」の発行を始めています。「統合レポート」では、 ワコールグループならではの価値創造について、財務情報のみな らず、独自の知的資産をはじめとする非財務情報を結合して報告 しています。

 また、ワコールホールディングスのホームページにおいても、 グループのさまざまな情報を網羅して掲載しています。読者の皆さ まには、「統合レポート」およびホームページを併せてご覧いただ くことで、当社へのご理解を深めていただければ幸いです。今後

ワコールホールディングスホームページ 過去の統合レポート(IRライブラリ内)

ワコールグループは、持株会社体制のもと株式会社ワコールを中心に

国内外で連結子会社

56

社、関連会社

10

社で構成されており、

日本国内では、リーディングカンパニーとして強固な事業基盤を築く一方、

海外では、欧米やアジアなど

22

の国や地域における拠点をもとに、

66

以上の国で商品を展開しています。(

2014

3

月末現在)

本レポートでは、ワコールならではの価値創造の特徴とともに、

2014

3

月期からスタートした中期経営計画の概要解説を一つの流れでご紹介しています。

読者の皆さまには、本レポートを通じて、ワコールが持続的成長を

実現するために独自の知的資産を活用し、

事業を展開する姿にご支持をいただければ幸いです。

01

イントロダクション 02 ワコールの精神

04 価値創造の道のり

06 ワコールの概要

08 海外事業の概要

10 販売チャネル

11

相互信頼を基調とした ワコールの価値創造 12 ビジネスプロセスに

存在するワコールの強み

14 研究開発力

16 生産技術力

18 お客さまサポート力

20 世の女性とともに 目次

23

ワコールの事業戦略 24 11カ年財務サマリー 26 2014̶2016年3月期 

中期経営計画

28 中期経営計画2年目に

向けた方針と取り組み

30 トップ・メッセージ

33

ワコールの経営基盤 34 社外取締役インタビュー

37 ワコール倫理規範

38 コーポレート・ガバナンス

42 取締役・監査役一覧

44 CSRマネジメント

47

財務情報

54

会社概要

55

投資家情報

投資家情報

年 月 日現在

株式分布情報

株価/出来高推移 円/千株

金融機関

外国法人等 個人その他

その他の法人

金融商品取引業者 株式上場

東京

決算期 月 日

証券コード

株式の状況

発行済株式総数: 株 社外流通株式数: 株

単元の株式数 株

株主名簿管理人 〒

東京都千代田区丸の内 三菱 信託銀行株式会社

(米国預託証券) :

比率: 普通株式 取引所:

シンボル:

預託代理人

フリーダイヤル(米国内)

株主数 名

大株主

株式会社三菱東京 銀行 明治安田生命保険相互会社

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 株式会社京都銀行

日本生命保険相互会社

日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 株式会社滋賀銀行

三菱 信託銀行株式会社

ザ バンク オブ ニューヨーク メロン アズ デポジタリー バンク フォー デポジタリー レシート ホルダーズ 第一生命保険株式会社

ザ バンク オブ ニューヨーク メロン アズ デポジタリー バンク フォー デポジタリーレシート ホルダーズは、当社 (米国預託証券)の預託銀行である、ザ バンク オブ ニューヨーク メロン証券株式会社が株主名義人名をヒーロー・アンド・カンパニーから変更したものです。

(3)

イントロダクション

相互信頼を基調とした ワコールの価値創造

ワコールの事業戦略

ワコールの経営基盤

財務情報

01

11

23

33

(4)

ワコールグループの経営理念

私たちの事業活動は、一人ひとりのお客さまの声に耳を傾け、謙虚に自らを変革し、

人と人とが「互いに信頼し合う関係」を積み重ねることで成り立っています。

こうした「相互信頼」の考え方こそがワコールの原点であり、創業以来の経営理念でもあります。

ワコールの精神

ワコールの目標

世の女性に美しくなって貰う事によって

広く社会に寄与する事こそ

わが社の理想であり目標であります

社是

わが社は

相互信頼を基調とした

格調の高い社風を確立し

一丸となって

世界のワコールを目指し

不断の前進を続けよう

経営の基本方針

愛される商品を作ります

1

より良きワコールはより良き社員によって造られます

4

失敗を恐れず成功を自惚れません

5

時代の要求する新製品を開発します

2

大いなる将来を考え正々堂々と営業します

(5)

相互信頼

「これからは、組合員であり社員であるワコールの従業員を徹底的に

信頼していくことにする」̶̶̶

1962

年に発生した待遇改善を求める

労使対立は、創業者である塚本幸一のこの言葉で一気に解決へと向か

うことになる。

 緊急役員会の場で、塚本は労使交渉において組合からの要求を以後

100%

受け入れることを宣言するも、他の役員は誰一人賛成しない。しか

し彼は、これを決断する。

1964

年春のベースアップでは、組合の要求に

満額回答することで、「相互信頼」の経営を断行。 結果、従業員は自分

たちが会社を支えているという自覚に目覚め、全員が猛烈に働きだした。

会社には、一丸となって働くエネルギーが充満し、工場の生産性は目に

見えて向上した。

 その後、「相互信頼」という言葉はワコールの社是となり、社内外へと

公表された。「相互信頼」の経営とは、社員一人ひとりの自覚、自主精

神の結集による経営の実践である。遅刻も早退も業務中の私用外出も、

一切を従業員の判断に任せ、給料とも人事考課とも結びつけないなど、

人間尊重の精神を持った経営である。 多くの従業員がこの考え方に

応え、自ら進んで持ち場の職責を果たすことで、ワコールは大きく躍進

することになる。

 そして今、この「相互信頼」の精神は、事業活動のあらゆる場面に組み

込まれつつ、進化を遂げている。ワコールにおける「組織」の質、「人材」

の質、「顧客関係」の質、「製品」の質など、すべてはこの精神基盤の上

に成り立ち、当社の持続可能な成長を支える力になっている。私たちの

願いは、「相互信頼」で「世界のワコール」を実現することである。

(6)

0 2000000

0

20000000

0

40

1950 1955 1960 1962 1962* 1964*1965 1970 1975 1980

価値創造の道のり

1946

年、故塚本幸一が創業した和江商事がワコールグループの原点です。

会社設立の契機となったのは「ブラパット」との出会い。

それ以来、女性のインナーウェア市場の発展とともに、

「女性に美しくなって貰う」こと、「女性が美しくなることをお手伝いする」こと、

「女性の“美しくありたい”という願いの実現に役立つ」ことを目的に、

独自の価値を創造しながら、ワコールグループは成長を遂げてきました。

お客さま、従業員、そして社会との「相互信頼」を礎に、

これからも「世界のワコール」を目指して歩んでいきます。

売上高/営業利益率推移

注1:*は1年度が7カ月決算期

注2:1978年以降は子会社を含む、連結決算での業績となっています。

1970

売上高 100億円突破

1971

株式一部に 指定替え上場

1977

繊維業界で初のADRの発行

1960

10年で売上高 16倍弱に拡大

1950

初年度売上高 1,355万円

第1号ブラジャー「101号」の生産を開始

1954

(1953年8月) 売上高前年比203%

1957

13年連続のロングセラー・ 品番1171誕生

「十年一節50年計画」策定

1979

売上高800億円突破

1981

売上高1,000億円突破 「シェイプパンツ」ヒット

創業∼1950年代 1960年代 1970年代

1946

和江商事創業

1949

和江商事株式会社設立

1952

従来使用してきたクローバー 商標を「ワコール」に変更

1964

株式会社ワコールへ改称 株式二部に上場

1965

国際特許第1号となる 「タミーガードル」発売

1959

(7)

0 2000000

0

20000000

0

40

1985 1990 1995 2000 2005 2010 2014

2014

売上高 1,938億円

営業利益率 7.2%

1983

初めての減収減益、 質の経営へ転換

「シェイプアップスイムスーツ」、 レオタード発売

1980年代 海外市場の確立期

1990年代∼現在 「世界のワコール」の実現期

1991

コンディショニングウェア 「CW-X」発売

1986

形状記憶合金 ワイヤーブラ 「ここちε」ヒット

1988

快適シューズ 「フィジオ」

販売開始

1992

「グッドアップブラ」ヒット

2004

ラグジュアリーブランド 「ワコールディア」の直営店を 東京銀座にオープン

2007

ASEAN共通ブランド 「ソルシアージュ」販売開始

2008

男性用機能下着 「クロスウォーカー」発売

2005

純粋持株会社

「ワコールホールディングス」設立 イタリアの下着ブランド「ラペルラ」 日本独占販売契約締結

女性用新機能下着 「スタイルサイエンス」発売

2012

Eveden Groupを 完全子会社化

(8)

ワコールの概要

2014年3月期

主要数値情報

売上高

193,781

百万円

製品の種類別売上高比率

営業利益

13,860

百万円

ROE

5.2

%

グループ組織図

1株当たり現金配当

33.00

ファンデーション・ ランジェリー

74.7

% ナイトウェア

4.8

% リトルインナー

0.8

% レッグニット

0.9

%

その他の繊維製品 及び関連製品

4.4

%

その他

5.6

%

アウターウェア・ スポーツウェア等

8.8

%

株式会社ワコールホールディングス 株式会社ワコール 国内事業子会社・関連会社 海外事業子会社・関連会社 株式会社ピーチ・ジョン

株式会社ルシアン 株式会社ワコールイヴィデン(英国)

株式会社七彩 株式会社新栄ワコール(韓国)

株式会社ハウスオブローゼ ワコール流通株式会社 株式会社ワコールキャリアサービス

ワコールサービス株式会社

ブラジャーの年間販売枚数

4,540

万枚

国内女性用インナーウェアの市場シェア

38.2

%

*

1

(国内トップ)

事業拠点展開国数

22

ヵ国

女性従業員比率

88

%

社外取締役/全取締役数

2

7

女性の管理職比率

13

%

電力使用量

11,279

kWh

(32.6%減*2)

*1 出典:日経産業新聞 *2 京都議定書発行後の2006年度対比 CO2排出量

6,057

t

(31.2減%*2)

廃棄物排出量

1,174

t

(9)

セグメント情報

セグメント別売上高比率*

外部顧客に対する売上高/営業利益 売上高  営業利益

ワコール事業(国内)

60.9

% ワコール事業(海外)

22.5

% ピーチ・ジョン事業

6.5

% その他事業

10.1

%

セグメント別営業利益比率

ワコール事業(国内)

67.0

% ワコール事業(海外)

29.1

% ピーチ・ジョン事業

0.6

%

その他事業

3.3

%

ワコール事業(国内) 百万円

ワコール事業(海外) 百万円

ピーチ・ジョン事業 百万円

その他事業 百万円

ワコール事業(国内) (株)ワコールにおける、百貨店、量販店、専門店への卸事業や、直営店、通信販売事業を行うセグメント

ワコール事業(海外) ワコールインターナショナル(米国)、ワコール(中国)時装、ワコールイヴィデン( 2012年子会社化、英国)

の事業を中心としたセグメント

ピーチ・ジョン事業 (株)ピーチ・ジョンの事業セグメント(2008年子会社化)

その他事業 (株)七彩(1987年子会社化)、(株)ルシアン(2009年子会社化)の事業を中心としたセグメント

* 外部顧客に対する売上高で算出しています。

ルシアン売上高推移

百万円

七彩売上高推移

百万円

2014 2013 2012 115,870 8,172 8,423 115,657 118,085 9,284 2014 2013 2012 21,396 1,440 2,023 33,345 43,636 4,037 2014 2013 2012 13,836 529 –2,701 11,972 12,482 83 2014 2013 2012 20,795 236 754 19,256 19,578 456 2014 2013 2012 13,854 11,758 12,098 2014 2013 2012 9,637 9,684 9,736

(株)ワコール事業別売上高構成比

ワコールブランド 事業本部 52%

ウィングブランド 事業本部 24%

小売事業本部 12%

ウェルネス事業部 7%

(10)

イギリス

フランス

イスラエル 中国

韓国 日本

台湾 ミャンマー

タイ

カンボジア ベトナム

フィリピン 香港

インドネシア

オーストラリア

カナダ

米国

ドミニカ

マレーシア

シンガポール スリランカ

オランダ

LA ROSABELLE

(中国ワコール)

海外事業の概要

2014年3月期

現地を深く理解し、現地従業員を中心とした事業展開を行うことを軸に、

ワコールグループは世界

66

カ国以上で商品を展開しています。

1970

年の韓国、タイ、台湾への合弁会社設立以来、

事業会社は関連会社を含めて

66

社に及んでいます。

米国では百貨店において高いプレゼンスを誇っており、

欧州ではワコールイヴィデンを中心として新たな展開を進めています。

アジアでは韓国やタイ、台湾などで、

トップブランドとしての地位を確立しています。

地域別売上高比率*

日本

62.2

% 欧米

12.4

%

アジア・ オセアニア

25.6

%

*海外関連会社も含めた売上高で算出しています。

連結海外売上高

441

億円

海外関連会社売上高

468

億円

Huit8

(英国ワコール)

Wacoal

(米国ワコール)

事業拠点展開国数

22

ヵ国

販売

9

製造

2

(11)

地域別売上高推移(連結)

ワコールインターナショナル(米国) 売上高/営業利益

百万円

2014 2013 2012 10,475 1,113 1,434 11,631 15,648 1,706 2014 2013 2012 6,020 –212 –346 6,625 8,588 123 2014 2013 2012 335 454 767

ワコールイヴィデン 売上高/営業利益 百万円

2014

2013 10,431

743

2,113 13,604 米国における

インターネット販売の売上高 百万円

中国ワコール 売上高/営業利益 百万円

売上高  営業利益

売上高  営業利益 売上高  営業利益

日本 百万円

149,587 146,224 149,715 2014 2013 2012

アジア・オセアニア 百万円

10,527 11,777 14,871 2014 2013 2012

欧米 百万円

11,783 22,229 29,195 2014 2013 2012

1970

海外進出への第一歩 (韓国、タイ、台湾に

合弁会社設立)

1977

アメリカへ進出

1978

シンガポールに営業所開設 (現ワコールシンガポール)

1983

ホンコンワコールおよび 米国ワコール設立

1986

北京ワコール設立

1989

フィリピンワコール設立

1990

ワコールフランス設立

1991

インドネシアワコール設立 (合弁)

1995

広東ワコール設立

1997

ベトナムワコール設立

2000

ワコール(中国)時装 有限公司設立(独資化)

2002

英国ワコール設立

2003

ワコールマレーシア設立 (合弁)

2003

大連ワコール設立

2011

ワコールカナダ設立

2012

ワコールイヴィデン設立 H I S T O RY

海外展開の歴史

(12)

販売チャネル

ワコールでは幅広いお客さまが、お望みの場所で商品を

お買い求めいただけるよう、さまざまな販売チャネルを用意しています。

百貨店、量販店、専門店、直営店における対面販売のほか、

カタログやインターネットによる通信販売も行っています。

お客さまとの接点を数多く持っていることも、ワコールの強みです。

販売チャネル別売上高構成比 (株式会社ワコール)

2014年3月期

販売チャネル別売上高推移 (株式会社ワコール)

百貨店 百万円

量販店

百万円 億円

専門・小売店 百万円

通販・直販、他 百万円

直営店の店舗数と売上高推移 (株式会社ワコール及び子会社)

店舗数 売上高 百貨店

37,336

百万円

32.5

%

量販店

41,398

百万円

36.0

% 専門・小売店

10,200

百万円

8.9

% 通販・直販、他

25,944

百万円

22.6

%

2014 2013 2012 2011

2010 33,760 32,599

35,992 36,693

37,336

42,848 40,330

43,681 41,783

41,398

2014

2013 2012 2011 2010

11,556 10,637

10,200

11,968

2014

2013 2012 2011

21,628 24,772

25,944

23,811

2014

2013 2012 2011

160 160

192 195

208

190 210

216 236

254

2014

2013 2012 2011 2010

全世界で展開している売場数

(13)

相互信頼を基調とした

ワコールの

価値創造

ボディデザイニングビジネス

ボディフィット

快適

美 健康

In Out

マインドフィット

私たちの根底にある「相互信頼」の精神のもと、

独自の強みを活用した価値の創造に、

ワコールは日々取り組んでいます。

ここでは、ステークホルダーの皆さまに、

ワコールグループならではの価値創造に対する理解を

深めていただくため、各プロセスの特徴を表した

重要な指標も合わせてご紹介します。

ワコールのビジネス領域

私たちワコールは自らの事業領域を「ボディデザイニング ビジネス」と定めています。「からだ」と「こころ」を総称し て「ボディ」と捉え、ワコールのコアコンピタンスに基づい たインティメートアパレル事業 ・ウエルネス事業を通して 「美」「快適」「健康」という3つの価値を提供しています。

 そして、このコアコンピタンスの一つが、ワコールが半世 紀以上にわたり培ってきた「人間科学研究」です。「人間 科学」の視点から、顧客が求める価値を発見、創造し、提供 してきました。

 私たちは、お客さま一人ひとりのニーズを的確に捉え、 顧客価値として編集をして、お客さまが望む顧客接点(売 場)を通じてお届けすることによって、ライフスタイルから ブランドを創り上げてまいりました。

調

(14)

研究開発力

(人間科学研究)

顧客が求める価値の 発見・創造・提供

ビジネスプロセスに存在するワコールの強み

ワコールグループの目標は、「世の女性に美しくなって貰う事によって広く社会に寄与する」ことです。

その実現に向けて、研究開発、商品企画、生産技術、接客販売、お客さまサポートといった、

すべてのビジネスプロセスにおいて、ワコールグループ独自の強みを持って事業活動を推進しています。

世の女性との「相互信頼」の構築が、常に私たちの活動の基本であり、

ワコールならではの価値創造につながっています。

国内事業のみならず、海外事業においても同様に、ワコールグループのこうした強みを展開していくことで、

「世界のワコール」を実現させていきたいと考えています。

ワコールのビジネスプロセス

この図は、国内における事業展開において、ビジネ スプロセスをベースとしたワコールならではの価値 創造の基本構造を示しています。経営の基本方針に ある、「愛される商品を作ります」「時代の要求する 新製品を開発します」を実現するために、それぞれ のプロセスに独自の強みが存在し、それらが組み合 わさって私たちの商品は生まれます。こうした一連 のビジネスプロセスにおいて、女性の価値観や個性 を何よりも尊重し、世界中の女性に愛される企業で あるために、ワコールは挑戦し続けています。

現場情報の長期的な蓄積

ワコール事業(国内)における

価値創造プロセスの基本構造

人材・組織・経営(戦略実行、管理、運営)

経営理念

(15)

商品企画・開発力

顧客のニーズを的確に捉え 顧客価値として編集

生産技術力

世界共通の徹底した 生産管理によるこだわりの

品質の維持・向上

販売力

お客さまが望む販売チャネルを 通して商品をお届け

お客さま

お客様センター

情報提供 フィードバック

フィードバック フィードバック フィードバック

フィードバック

人材・組織・経営(戦略実行、管理、運営)

経営理念

製作指示 商品納入

商品のお届け ニーズの

吸い上げ お問い合わせやお申し出 ご回答

調

(16)

違いを生む見えない資産

研究開発力

4歳から69歳までの女性を対象に、「ワコール

人間科学研究所」において毎年人体計測して いる人数は約1,000人を数えます。

1,000

40,000

人以上

100

人以上

同一の女性を30年以上にわたって計測し続けてきた

人数は100人以上に上り、この体型変化を追った時系

列データは、他に類を見ない貴重な財産です。そして 何よりもモニターを努めていただいている方たちとの 強い「相互信頼」で結ばれているが故のたまものです。

過去50年にわたって蓄積してきた計測データの集積数は40,000人

を超え、多くの商品開発に生かされているだけでなく、加齢に伴うか らだの変化を明らかにするエイジング研究の成果としての発信など も行っています。

人間科学研究

1964年に「ワコール人間科学研究所」を設立し、女性のからだを科学的に研究してもの

づくりに生かすために、50年にわたり女性のからだにこだわり、さまざまな基礎研究を

続けています。こうした人間と科学をつなげていくワコール独自の価値を生み出してい る源泉ともいえるのが「人間科学研究」です。

触角計:バストトップの間隔

など、バストやヒップの詳細 な箇所を測ります。

肩角度計:肩の傾斜角度を

測ります。

デプス計:ワコールオリジナ

ルの器具。バストの谷間の深 さを測ります。

550

(17)

人間科学研究の成果から創造された価値

CW-X

(株)ワコールのウエルネス事業が展開する

基幹ブランド「CW-X」には、ワコール人間科学研究所による

人間工学に基づいた独自の機能が組み込まれています。

テーピング原理の応用

CW-Xは、「テーピングと同じような機能をスポーツ

ウエアに内蔵したい」という発想から生まれました。 「筋肉の流れに沿って適圧でサポートする」「筋肉

のバランスを整え安定させる」という2つの課題への

対応をコンセプトに、約3年の開発期間を経た1991

年、今までにないスポーツウエア「CW-X」が誕生し

ました。

人間工学と下着づくりの融合

CW-Xの商品は、ワコール人間科学研究所で培ったノウハウがベースになっていま

す。開発にあたっては、動作やフォームなどのからだの外側の動き、骨格や筋肉等 のからだの内側の動きという2つの側面から、からだの「動き」を徹底的に研究し、

従来のサポーター・テーピング類についても研究を重ねました。

 こうした人間工学におけるノウハウをもとに、ワコールがもともと持っている下着づ くりの設計技術(おなか押さえやヒップアップなどに用いる、部位ごとに強弱をつけ る技術や、肌あたりを快適に縫製する技術、伸縮性のある素材の開発など)を融合さ せることに成功しました。

違いを生む膨大な研究データ

CW-Xにしかできない技術とは、「テーピング原理を応用した筋肉をサポートする

テクノロジー」です。これこそ、まさにワコール人間科学研究所の膨大な研究データ から生まれた独自の価値といえます。この技術により、着地の際のひざへの衝撃を やわらげたり、からだの軸をブレにくくするなど、他の

スポーツタイツにはないひざなどの関節とともに筋肉を サポートする機能を付加することが可能となりました。

CW-Xが多くの方々に愛用され続けている理由は、こう

した“違い”にあるのです。

1964

製品研究部を設置し、 女性のからだの調査と 分析を開始

1965

日本人女性の美の基準 「ゴールデンプロポーション」

の発表

1979

年齢別の美しさを定義した 「ビューティフル・

プロポーション」の発表

1990

人体の立体形状を非接触 で計測する「三次元計測 装置」の導入

1992

名称を「ワコール人間 科学研究所」に改称

1995

新しい美の基準

「ゴールデンカノン」を発表

2000

同一人物の加齢変化を 基にしたエイジング研究 「スパイラルエイジング」

を発表

2007

日常歩行をエクササイズ に変える男性用インナー ウェア「クロスウォーカー」 発売

2010

加齢による体型変化に ついての研究 「からだのエイジングと

美の法則バスト編」を発表 C A S E S T U D Y

H I S T O RY

人間科学研究の歴史

調

(18)

高品質な商品の具現化

生産技術力

ワコールが作るブラジャーは、1枚あたり40以上ものパーツか

ら構成され、その1つのパーツは、約25種類の素材・部材から構

成されます。それらのパーツをつなぎ合わせることで、1枚のブ

ラジャーが作られます。

パーツ数

40

以上

150

項目

お客さまに愛される商品をお届けするために、厳格な品質 管理は欠かせない取り組みです。国内アパレル業界初の

ISO9001(品質システム国際標準規格)認証を取得し、裁断

や縫製工程を独自の品質基準で厳格に管理しています。ブ ラジャーを構成するパーツ・半製品・完成品に、機能別特性 に応じた延べ約150項目の試験・確認を行い、総合的かつ緻

密な最終品質検査をクリアした完成品だけが、お客さまに届 けられます。品質管理に一切の妥協を許さない姿勢が、お客 さまの信頼を得る大切な基盤なのです。

45,400

千枚

ワコールが1年間に全世界で販売する

ブラジャーの枚数は、約45,400千枚に

も上ります。このほぼすべてをワコール の高品質なものづくりを行う世界の自 社工場で生産しています。

自社生産比率

80

%

以上

ワコールでは、日本国内市場で販 売される商品の80%以上を自社

工場で生産しています。さらに、ブ ラジャー に限っていえば、ほ ぼ

100%に近い自社生産比率を誇っ

(19)

世界中で実現するワコール品質

Made by Wacoal

ワコールのものづくりは、国内のみならず世界中にある工場でも 同一品質で「安全・安心で愛される商品」を提供しています。

高い品質を保つワコール独自のものづくり

ワコールが1970年に海外進出を果たして以来、40年以

上が経過しました。今では、世界中で商品を販売すると ともに、その商品の半数以上が海外の工場で生産され ています。 世界中どこの国でつくられた製品であって も、高い品質を保つワコール独自のものづくりの思想に 根ざした「安全・安心で愛される商品」の提供を徹底す る「Made by Wacoal」こそが、私たちの合言葉です。

世界23拠点の自社工場

自社工場は世界に23カ所あり、日本国内の工場7拠点

を除くと海外に16拠点あります。海外工場においても日

本同様の品質基準が適用され、同じ材料、動作、技術、 検査を徹底しています。 例えば、中国のワコールの工 場では、一つの製品を作るときに生地、レース、縫い糸 に至るまで日本と同じ素材が使われています。さらに は、製品を縫うときの手順や手さばき、縫い目の数、ミ シンの設定まで日本と同様の“ワコール品質基準”が採 用されています。

国内唯一のブラジャー・ガードルのマザー工場 海外工場に対しては、ルールを決めるだけでなく、現地に 赴いての技術指導や、日本国内の基幹工場に研修生を受 け入れるなど、技能伝承に力を入れて取り組んでいます。  国内唯一のブラジャー・ ガードルのマザー工場であ る九州ワコール製造(株)の長崎工場では、ワコールの 海外展開を支える重要な役割を担っており、他工場へ の支援も有効的に行ってきました。 毎年、海外の関連 会社から研修生を迎え、縫製技術や品質管理の方法論 を伝えるなど、未来の現地工場リーダーの育成に努め ています。

 例えば、2009年から大連ワコールの研修生を受け入

れ、技術指導はもちろんのこと、日本人の心やものづく りへのこだわりを3年間かけて指導し、共に研さんして

います。 大連の展開スピードや品質が高まることはグ ループ全体にとっても有益なことであり、ワコールの高 品質なものづくりが世界で伝承されていくことを目指し ています。ワコールの生産技術を支えているのは、熟練 の技術を身につけた人の手です。こうした創業以来 培ってきた技術の伝承や人材育成は、愛される商品を 作り続けるとともに、「世界のワコール」を目指すにあ たっても、価値創造の中枢となる非常に重要な取り組み です。

C A S E S T U D Y

九州ワコール製造(株)の 長崎工場

調

(20)

国内

お客さまサポート力

48,000

93.0

%

ワコールの顧客接点の一つとして、「お客様セン ター」があります。ここでは年間約48,000件に

も上るお客さまからのお問い合わせやお申し出 に、30名以上のスタッフがお応えしています。お

客さまへのご説明に加え、お寄せいただいた声 を社内の関係各部署で共有し、商品やサービス に反映する取り組みも実施しています。  こうした品質保証活動の推進にあたっては、 トップマネジメントが参画する最高機関として 「品質保証審議会」を設置し、お申し出対応活動 に連動するなど品質保証への全社的な浸透に 努めています。

「お客様センター」へのお申し出をされ たお客さまに対しては、真 で誠実な 姿勢で対応し、その結果93.0%という

高い水準で商品を再度ご購入する意向 を示していただいており、お客さまとの 相互信頼の絆を深めるために大きな役 割を担っています。

ビューティーアドバイザー

3,500

ワコールのBAは、全世界で約8,000人以上、

そのうち日本国内に約3,500人のBAが百貨

店や直営店の店頭に立ち、コンサルティング などを通じた情報提供や製品の販売により、 日々お客さまとの相互信頼を構築しています。

顧客接点の最前線で信頼をつかむ

ビューティーアドバイザー(以下BA)とは、店頭に立つ

ワコールの販売員のことであり、お客さまと直接の接点 を持つ重要な存在です。BAという呼称には、ワコール

が企業姿勢の柱として、お客さまに提供し続ける価値観 「美」への想い、また対面接客を通じた専門的アドバイ

(21)

双方向の価値創造で信頼関係を築く

コンサルティング販売

ワコールがこだわり続けている対面販売は、 ビューティーアドバイザー(BA)によるお客さまへの

コンサルティングにより、独自の価値を提供しています。

高度な技術と知識を併せ持つ接客術

ワコールの商品は、BAによるコンサルティング販売を

基本としています。全世界で約8,000人以上、その内国

内約3,500人のBAが、百貨店や当社直営店の売場で、

コンサルティングなどを通じた情報提供や製品の販売 を行っています。

 国内のBAは、厳しい研修を通じて採寸・フィッティン

グの技術や、商品の素材特性の知識、洋服とのコー ディネートなどに加え、お客さまの心理に踏み込める接 客術を身に付け、さらには社内のボディフィット審査や 一般社団法人日本ボディファッション協会認定試験に も合格している認定者であり、お客さまに独自の価値を 提供できる重要な存在です。

価値を生む対面販売へのこだわり

独自のコンサルティングを行う対面販売は、ワコールに とって大きな強みの一つです。ワコールが店頭に販売 員を置くきっかけとなったのは、かつて欧米で学んだ 手法にならってのことです。 創業者は、1956年に初の

欧米視察を実施した際、百貨店の販売員が必ずお客さ まのからだのサイズを測定してから、商品を販売してい たことに価値を見いだしました。ワコールはこの対面販 売の手法を取り入れ、現在でも守り続けています。  対面販売は、お客さまへコンサルティングを通じた価 値を提供するだけでなく、お客さまからワコールにもた らされる価値もあります。お客さまからもたらされる価値

とは、直接得られるご感想、ご要望といった“声”です。

BAが受け止めるお客さまの声は、まさに宝の山であり、 BAの持つ顧客情報をよりダイナミックなかたちで吸い上

げ、業務上の意思決定や商品開発に活用しています。 だからこそ長年にわたって守り続けてきたコンサル ティング販売から生み出される価値は、大きな優位性に つながります。

人間科学研究をコンサルティングに活用

最近では、ワコール人間科学研究所の一連のエイジング 研究の成果をお客さまにアドバイスしています。常に数 多くのブラジャーが作られる中で、BAは人間科学の観点

から個々のお客さまの体型にフィットしている商品を、適 切にご提案する必要があり、最新の人間科学研究の成 果を日々の接客に生かす勉強もし続けています。研究 成果に裏付けられたエイジングケアの提案により、お客 さまとの信頼関係に肯定的な変化がもたらされているの です。こうした知見をベースに、日々のコンサルティング 業務にいそしむBAは、女性の美と健康づくりに貢献す

る、いちばん身近な存在となっています。

 このように、今やBAの双肩にかかる期待は、かつて

ないほど大きなものになっています。直接対話により、 ワコールとお客さまを結びつけるBAの存在は、「愛され

る商品づくり」を経営の基本方針に掲げるワコールに とって、重要な資産なのです。

C A S E S T U D Y

調

(22)

世の女性とともに

ワコールでは、世界12の国と地域で乳がんの啓発・検診・術

後のサポートを行う「ブレストケア活動」を推進しています。

リマンマ事業

リマンマ®*とは、「乳房切除手術を受けた女性に再び(re

美しいボディライン(mamma=乳房)を取り戻していただき

たい」という願いを込めています。リマンマでは、乳がんを 経験された方に、美しいボディラインとすてきな笑顔を取り 戻していただくためのさまざまな取り組みを、1974年から

実施しています。リマンマの製品は、乳房手術をされた方 に心地よくご使用いただくために、医療関係の方やリハビリ の専門家の意見とワコールの長年の研究をもとに開発した ものです。 からだへの負担を軽減し、自然なフィット感で バストをやさしく包むブラジャーなどのインナーウェアをは じめ、パッドや水着、最近では乳房温存術対応のアイテム もラインアップ。 現在、約2000カ所の病院に製品カタログ

をお届けしています。また、全国6カ所のリマンマルームで

ご相談をお受けするほか、各地域にリマンマアドバイザー がおうかがいし、リマンマ製品を実際に手にとってご覧い ただくとともに、ご試着してもいただける無料相談会を全国 各地で開催。2013年度は延べ42,000人以上の皆さまにご

利用いただいています。

*リマンマ®は、ワコールの登録商標です。

ピンクリボン活動

ピンクリボン活動は、乳がんへの啓発を目的に早期発見 ・ 早期診断・早期治療の重要性を一人でも多くの人に認知し ていただくため、2002年9月から活動を本格的に開始しまし

た。国内では、2007年より「ピンクリボン・フィッティング・

キャンペーン」を実施しており、お客さまがブラジャーを1枚

ご試着いただくごとに10円を、ワコールから公益財団法人

日本対がん協会の「乳がんをなくすほほえみ基金」に寄付 しています。2013年度は、192,183名の方々がブラジャー 497,738枚を試着された結果、4,977,380円の寄付を行うこ

とができました。

 また、米国ワコールでは、1999年から全米各地で通年

キャンペーン「Fit for the cure®」を展開しています。これは春

と秋に全米のワコールのフィット・エキスパート(販売員)が 数日間、店頭での無料イベントにて、ブラジャーのフィッ ティングやおすすめのスタイルコンサルテーションを行うもの です。毎年約1,200回開催しており、約53,000人の女性にご

参加いただいています。

 期間中、一人の試着につき2ドル、ブラジャーおよびシェイ

プウェア一枚お買い上げにつきさらに2ドルをスーザン・G・

コーメン・フォー・ザ・キュア財団*へ寄付しています。

*スーザン・G・コーメン・フォー・ザ・キュア財団は、1980年に36歳で亡くなった乳癌 患者,スーザン・G・コーメンの妹,ナンシー・G・ブリンカーが1982年に創設した団体。

単に早期発見を呼びかけるにとどまらず,治療法を進歩させるための研究資金を集める 大がかりな募金運動を行っています。

ブレストケア活動

ワコールオリジナルの 「ピンクリボン」バッジ

ワコールにとって、女性と共にあることは私たち自身の存在価値にもつながるとの想いから、

「女性共感企業」であることを宣言しています。本業から得られた経験を通じ、独自の観点から

社会貢献活動を推進することで、世の女性との相互信頼を築いていきたいと考えています。

独自の価値観で展開する社会貢献活動

グローバルに広がるブレストケア活動

リマンマ事業

8

カ国

ピンクリボン活動

12

カ国

(23)

2008年より、環境活動の一環として、「ブラ・リサイクル」

に取り組んでいます。これは、お客さまが不要になったブ ラジャーを専用の回収袋「ブラ・リサイクルバッグ」に入れ て、店頭へとお持ちいただきます。 回収されたブラジャー は未開封のまま、バッグごとRPF(産業用固形燃料)にリサ

イクルされ、製紙会社などの熱源として使用されます。今で は、台湾、香港にも活動を広げています。2014年3月期は、 68,126袋の「ブラ・リサイクルバッグ」を回収(加工重量

よりブラジャー1枚100gとして換算すると、約258,500枚の

ブラジャーと試算)、前年比115%の約25.85トンのRPFに

加工処理することができました。

ブラ・リサイクル

ブラ・リサイクルバッグ

乳がん検診サポート事業

乳がん検診サポート事業は、一人でも多くの女性に乳がん 検 診を受 け ていた だくことを目 的 に、2009年10月 から

スタートしました。日本の乳がん検診の受診率は 20%台と

依然として低い水準にとどまっています。少しでもこの状況 の改善に貢献するために、デジタルマンモなど最新の検診 機器を搭載した乳がん検診車「A I O(アイオ)」を購入し、

検診事業を行っている医療機関に貸与するといった支援を しています。さらに台湾・タイでも、検診車を巡回しながら、

検診を受けていただける活動を実施しています。今後は各 地の医療機関と連携を一層強化しつつ、安心して受診でき る体制づくりを目指していきます。

ピンクリボン京都との地域協働

『ピンクリボン京都』は、ワコール本社がある京都で、「乳 がんの早期検診・早期発見・早期治療」を地域社会へ広げ ていくことを目的に医療機関の医師 ・ 看護師、NPO、京都

調

ピンクリボン京都スタンプラリー&ウォーク

ワコールオリジナル乳がん検診車「AIO(アイオ)」 京都タワーライトアップ

の地元企業、学生、京都市 ・ 京都府、各メディアが一体と なって発足しました。ワコールは2005年の立ち上げから支

援を続けています。

 より多くの人たちに乳がん早期発見を呼びかける広報活 動として、京都のメディアを通じて乳がん啓発メッセージを 発信しています。中でも10月の「京都タワーライトアップ」

は、ピンクリボン活動のPRを行なうキャンペーンとして定

着し、その期間に京都を訪れる人々に「乳がん検診」を想 起いただくシンボル的な活動となっています。

 2012年からは、名所の多い京都の地域性を生かし、京都

東山地区にある寺院やお店を巡りながらスタンプラリー&

(24)

「ツボミスクール」は、小学4年生∼中学2年生の女の子と

その保護者の方を対象に実施している下着教室です。下着 と、成長期のこころとからだの変化についての基礎知識を 学んでいただくことが目的です。各地の子ども会やガールス カウトに加え、最近では小中学校での開催が増えており

2001年10月のスタート以来、延べ66,664名にご参加いただ

きました。(2014年3月現在)

 ワコールの講師がお伺いできない学校には、テキストの 提供や下着サンプルの貸し出しを行っています。2014年4月

からは教材DV D「わたしたちのカラダと下着の話」を制作

し、小中学校の養護教諭、保健指導に携わる方を対象に テキストと併せて無料配布しています。この教材DV Dは

“もっと簡単でわかりやすく、子どもたちが理解できる教材 を”という声にお応えして制作したもので、成長期の体型 変化や下着についての情報を子どもたちが視聴することで 知識が得られる内容になっています。

介護の必要な方を除く大半の高齢者は、加齢による身体機 能の衰えを感じながらも、基本的には自立した生活を送る元 気な方々です。外出の機会も多くなる一方で「体型に合う衣 類が少ない」ことや、「好みの衣料品が近くで買えない」な どの不満の声も聞こえてくるようになりました。

 ワコールでは、こうした女性高齢者の衣類の悩みを解決 し、いつまでも美しくありたいというニーズに応えるため、

2002年にグッドエイジ事業を立ち上げました。「らくラクパー

トナー®」というブランド名で着脱が容易な設計や、人間科

学研究所の体型データを基に60歳以上の女性高齢者の体

型を分析、通常のJIS規格サイズとは異なるワコール独自の

規格「コンフォート(ゆったり)サイズ」など、「らくラク親切 設計」による機能性と快適性にこだわる商品を開発。女性高 齢者の体型にフィットし、快適に過ごしていただけるイン

 ワコールは「ツボミスクール」を通じて、女の子の大事な 時期である成長期を健やかに過ごしていただくとともに、 健康で美しい女性への成長を応援しています。

 また近年は、大人向けのセミナーのご要望も増え、からだ のエイジングを解説する「エイジングセミナー」「中学3年生

∼大学生向けセミナー」「マタニティセミナー」などを、2013

年4月∼2014年3月の間に54回開催、2,099名の方々にご参

加いただきました。

 今後もワコールはすべての世代の女性に向けた、からだ と下着の啓発活動を積極的に展開していきます。

ナーウェア、ナイトウェア、そしてアウターウェアなど生活全 体をサポートする商品を提供しています。

 これからの高齢化社会に向けて、グッドエイジ事業は商品 の企画・開発を追究していきます。ワコールでは、こうした 商品を元気な高齢女性の方々に、より知っていただくために も、介護売場やリビング売場に埋もれたシニア市場を顕在化 させ、高齢者のQOL(Quality of Life=生活の質)向上に資

するブランドとして、この事業を強化していきます。

ツボミスクール

グッドエイジ事業

教材DVD

ツボミスクールのロゴマーク

らくラクパートナーの

ロゴマーク らくラクパートナー製品 着脱しやすい

(25)

24

11カ年財務サマリー

26

2014̶2016年3月期 中期経営計画

28

中期経営計画2年目に向けた方針と取り組み

30

トップ・メッセージ

ワコールの

事業戦略

(26)

百万円( 株当たり情報を除く)

3月31日に終了した事業年度 2014 2013 2012 事業年度

売上高 ¥193,781 ¥180,230 ¥171,897

売上原価 91,008 84,548 81,891

対売上高比率 47.0% 46.9% 47.6%

販売費及び一般管理費 88,913 84,331 79,629

対売上高比率 45.9% 46.8% 46.3%

厚生年金基金代行返上益 特別退職関連費用

営業利益 13,860 8,499 10,377

その他の損益(純額) 313 (152) (189)

金融収支 (8) (79) 19

税引前当期純利益 15,033 10,940 10,207

法人税等 5,641 3,772 4,199

当社株主に帰属する当期純利益 10,106 7,880 6,913

総資産当期純利益率(ROA) 5.6% 3.9% 3.1%

株主資本当社株主に帰属する当期純利益率(ROE) 5.2% 4.4% 4.1%

営業活動によるキャッシュ・フロー 8,949 12,309 10,060

投資活動によるキャッシュ・フロー 1,658 (23,520) (3,467)

財務活動によるキャッシュ・フロー (5,554) 5,379 (2,824)

減価償却費 5,036 4,888 4,660

有形固定資産の取得 2,265 2,475 2,708

普通株式1株当たり情報(円)

当社株主に帰属する当期純利益(基本的) ¥71.75 ¥55.95 ¥49.08

現金配当 33.00 28.00 28.00

株主資本 1,456 1,325 1,218

事業年度末

流動資産 ¥109,488 ¥103,587 ¥ 97,295

流動負債 46,608 50,504 35,607

現金及び現金同等物 30,658 24,514 29,985

有形固定資産 48,978 49,665 49,078

総資産 271,988 254,536 221,098

短期借入金及び長期債務(1年以内返済予定含む) 18,147 18,765 6,482

株主資本 205,106 186,646 171,496

2012年3月期において、より適正な期間損益を連結財務諸表に反映させるため、一部の連結子会社について、従来の決算日から当社の決算日である3月31日に変更しております。

これに伴い2011年3月期以前の連結財務諸表を遡及修正しております。

11

カ年財務サマリー

(27)

百万円(1株当たり情報を除く)

月 日に終了した事業年度 2011 2010 2009 2008 2007 2006 2005 2004

事業年度

売上高 ¥165,548 ¥163,548 ¥170,960 ¥165,201 ¥166,410 ¥164,122 ¥160,968 ¥163,155

売上原価 81,659 80,101 83,879 82,943 84,658 84,322 84,041 84,638

対売上高比率 49.3% 49.0% 49.1% 50.2% 50.9% 51.4% 52.2% 51.9%

販売費及び一般管理費 77,716 78,524 77,248 68,921 68,856 70,946 72,261 75,501

対売上高比率 46.9% 48.0% 45.2% 41.7% 41.4% 43.2% 44.9% 46.3%

厚生年金基金代行返上益 (7,100)

特別退職関連費用 7,521

営業利益 4,401 3,829 9,833 13,337 12,896 1,333 11,766 3,016

その他の損益(純額) (523) (717) (2,699) 592 861 1,976 206 1,404

金融収支 49 43 195 224 163 157 107 112

税引前当期純利益 3,927 3,155 7,329 14,153 13,920 3,466 12,079 4,532

法人税等 2,010 1,655 3,083 5,774 6,502 1,459 5,800 2,520

当社株主に帰属する当期純利益 2,785 2,475 5,062 4,845 9,029 2,821 6,790 2,902

総資産当期純利益率( ) 1.3% 1.1% 2.2% 2.0% 3.7% 1.2% 3.0% 1.3%

株主資本当社株主に帰属する当期純利益率( ) 1.6% 1.5% 2.9% 2.6% 4.8% 1.6% 3.9% 1.8%

営業活動によるキャッシュ・フロー 10,441 9,463 8,202 14,249 9,339 719 2,045 5,201

投資活動によるキャッシュ・フロー (703) (3,573) (4,759) 3,709 (1,185) (2,069) (5,528) 1,328

財務活動によるキャッシュ・フロー (4,965) (5,363) (7,448) (9,400) (8,404) (3,428) 296 (6,138)

減価償却費 4,685 4,765 4,544 3,892 3,735 3,433 3,312 3,081

有形固定資産の取得 2,652 3,981 2,370 1,110 2,536 6,456 5,418 2,338

普通株式 株当たり情報(円)

当社株主に帰属する当期純利益(基本的) ¥19.73 ¥17.51 ¥35.57 ¥34.29 ¥63.18 ¥19.60 ¥47.17 ¥19.85

現金配当 20.00 20.00 25.00 25.00 22.00 20.00 20.00 15.00

株主資本 1,189 1,217 1,187 1,285 1,375 1,296 1,221 1,186

事業年度末

流動資産 ¥ 90,410 ¥ 89,455 ¥ 90,778 ¥ 97,671 ¥ 92,915 ¥110,773 ¥120,300 ¥123,045

流動負債 33,880 34,945 31,762 35,802 34,868 35,525 34,970 33,899

現金及び現金同等物 26,316 22,328 21,954 27,069 19,816 19,893 24,195 27,443

有形固定資産 49,734 51,804 49,165 51,185 52,782 53,501 51,826 49,932

総資産 215,276 222,889 213,827 240,053 250,266 242,296 226,196 224,803

短期借入金及び長期債務( 年以内返済予定含む) 6,436 8,162 5,302 5,701 5,984 6,458 6,911 4,450

株主資本 167,480 171,860 166,767 184,128 193,278 186,475 175,746 170,758

年 月期において、より適正な期間損益を連結財務諸表に反映させるため、一部の連結子会社について、従来の決算日から当社の決算日である 月 日に変更しております。 これに伴い 年 月期以前の連結財務諸表を遡及修正しております。

(28)

中期方針

経営理念の再確認と実践

グローバル企業への進展

国内外各社連携によるグループ総合力強化

環境変化に対応できる経営体質の強化

社会との相互信頼づくり

取り組み課題

国内レディースインナー市場の 多様性に対応し、

売上・収益目標の達成

顧客接点の確保と開発 商品の強みに磨きをかける

ワコール、ピーチ・ジョン、ルシアンがそれぞれの標的市場で 売上拡大

海外での売上・収益の拡大

欧州はワコールイヴィデンを中心に体制を強化し、 強固な収益基盤を構築

米州は高級セグメントのシェア回復、新販路の育成で高収益を維持 中国は売上拡大から収益重視に転換、中間層への浸透に取り組む

グループ生産体制の再構築

グループ内外生産リソースの再配置 中国からASEANへの生産能力シフト

ASEANを中心とした材料供給源の開発と調達の現地化

国内レディースインナー事業 以外の成長分野の体制整備

ウエルネス事業、メンズインナー事業について、 中長期的な成長を見据えた体制整備

2014

̶

2016

3

月期 中期経営計画

2013

4

月からスタートした

3

カ年の中期経営計画では、

引き続き、グループとして世界のワコールを目指すことをグループの将来像に掲げて

各施策を推進しています。この

3

年間における計画の方針は、土台であるグループ全体で

持ち続けるべき経営理念、規範を共有し、グループとしての総合力強化を図ることです。

また、私たちの想定を超える環境変化の到来に備えて、経営体質の強化に取り組むとともに、

社会とのより一層の信頼関係を構築すべく事業活動を推進していきます。

こうした方針に従いながら、日本・米州・欧州・中国・アジアの各地域での成長を通じて、

グローバル企業への進展を図っていきます。

グループ全体の

(29)

2016年3月期目標 2014 2013 2012 2011 2010 2016 3.8 4.4 10.4 8.5 13.9 14.0 7.0 2.3 2.7 6.0 4.7 7.2

(目標値)

2014 2013 2012 2011 2010 163.5 165.5 171.9 180.2 193.8 200.0 2016

(目標値)

売上高 十億円

数値目標と進

その他の主要指標

営業利益/営業利益率 十億円/%

営業活動によるキャッシュ・フロー/現金及び現金同等物 十億円

総資産 十億円

営業利益  営業利益率

連結売上高

2,000

億円以上

連結営業利益

140

億円以上

連結営業利益率

7

%以上

販売管理費/売上高販売管理費率 十億円/%

販売管理費  売上高販売管理費率 2014 2013 2012 2011 2010 78.5 77.7 79.6 84.3 88.9 48.0 46.9 46.3 46.8 45.9

当社株主に帰属する当期純利益/

1株当たり当社株主に帰属する当期純利益

十億円/%

当社株主に帰属する当期純利益  1株当たり当社株主に帰属する当期純利益 2014 2013 2012 2011 2010 17.5 19.7 6.9 7.9 10.1 2.5 2.8 49.1 56.0 71.8

ROA/ROE

%

ROA  ROE 2014 2013 2012 2011 2010 1.5 1.6 4.1 4.4 5.6 1.1 1.3 3.1 3.9 5.2

株主資本/株主資本比率 十億円/%

株主資本  株主資本比率 2014 2013 2012 2011 2010 171.9 167.5 171.5 186.6 205.1 77.1 77.8 77.6 73.3 75.4 2014 2013 2012 2011 2010 222.9 215.3 221.1 254.5 272.0 2014 2013 2012 2011 2010 9.5 10.4 10.1 12.3 8.9 22.3 26.3 30.0 24.5 30.7

前中期経営計画 前中期経営計画

現中期経営計画 現中期経営計画

(30)

ワコール事業(国内)

重点施策 取り組み

国内各エリアのシェアを奪取

インナーウェア卸部門におけるエリア対応型の新たな販売体制への転換 地方や空白エリアへの戦略として、ローコスト運営店舗の出店

組織改編により、特定エリアについては地域内のあらゆるチャネルを同一部門が担当す る体制としました。また、既存小売店の撤退等で空白エリアとなっている地域を中心に、 前期から検討を進めてきた、幅広い品揃えと採算性を両立し得るローコスト運営の直営 店を広域型ショッピングセンターなどに順次出店していきます。

インナーウェア導入世代 およびシニア世代の強化

導入世代向け商品の認知度向上の取り組み

「働く母」の購買行動に着目したチャネル対策

大手量販店との取り組みによって、シニア向け商品「Tuyaka(つやか)」の展開を開始 しました。導入世代に向けては、親子向けのセミナーなどを通じて認知そのものを高めて いく一方、実際の購買者の中心となる「働く母親」の購買行動に対応したチャネル対策を 行います。購入の利便性を高めることで、実売につなげていきます。

ボリュームゾーン商品拡大

引き続き各チャネルにおいてボリュームゾーンの拡大を推進 並行してベターゾーンの改善

大手量販店との共同商品である「fufu(フフ)」を拡大するとともに、直営店における品揃 えを継続して強化します。さらに、ベターゾーンの改善も並行して行っていきます。2013年 に百貨店専用ブランドとして10年ぶりに新規投入した「IN CARAT(インカラット)」は こうした取り組みの一環です。

製造分野の構造改革

継続的改善

ASEAN地域における調達基盤の改革

特にASEAN地域での生産量を増やし、現地での材料調達を進めることで、継続的に製造 コストの削減に取り組んでいます。今後もASEAN地域を中核に、品質・コスト・納期面で の優位性が高い調達基盤を実現するため、材料サプライヤーの育成や生産インフラの 確保に注力する予定です。

中期経営計画

2

年目に向けた方針と取り組み

中期経営計画

2

年目となる

2015

3

月期においても、引き続き国内外市場での事業規模拡大とともに、

経営の効率化・合理化をさらに推進し、「

環境変化に対応しつつ経営体質の強化」

を図ることで、

(31)

ワコール事業(海外)

米国事業

商品開発力を高め、高級品セグメントでのシェア向上

原価低減による「b.tempt’d by Wacoal」事業の収益化

アウトレット店舗の活用も含め、総在庫削減を実施

欧州事業

ワコールイヴィデンを中心とした商品戦略および

販売チャネルの再構築

欧州にて「ワコールブランド」の認知度拡大および

売上拡大

欧州域内の事業体制整備 中国事業

人間科学研究所を活用した現地企画の商品開発 現地での材料調達による原価低減

「ラ・ロッサベル」のブランド育成と インターネット販売の拡大

ピーチ・ジョン事業

新規顧客の拡大、再来店促進 スマートフォンを含む、ウェブからの

受注インフラを整備し、顧客基盤の再構築

販売価格の見直しや仕入れ・検査コストの

削減による粗利確保

その他事業

ルシアン

価格政策を主導できるMD、ブランドへのチャレンジ 外部環境の変化に対して、生産インフラ整備の

一環としてカンボジア工場の早期の本番稼働に 向けた人材確保と戦力化

七彩

新しい売場と什器の提案により、

レンタル事業の維持・拡大

物販・工事事業の利益率改善

株式会社ワコール売上高/営業利益目標 百万円

2016 7,400 6,928 114,878 116,000 2014

2014年3月期達成率 売上高

99.0

% 営業利益

93.6

%

中国ワコール売上高/営業利益目標 百万円

2016 300 123 8,588 10,000 2014

2014年3月期達成率 売上高

85.9

% 営業利益

41.0

%

ワコールインターナショナル(米国)売上高/営業利益目標 百万円

2016 2014 1,700 1,706 15,648 16,000

2014年3月期達成率 売上高

97.8

% 営業利益

100.4

%

ワコールイヴィデン売上高/営業利益目標 百万円

2016 2014 1,700 2,113 13,604 14,000

2014年3月期達成率 売上高

97.2

% 営業利益

124.3

%

ピーチ・ジョン売上高/営業利益目標 百万円

2016 2014 1,050 229 12,937 14,500

2014年3月期達成率 売上高

89.2

% 営業利益

21.8

%

参照

関連したドキュメント

30 生命保険協会加盟会社 生命保険協会加盟会社数の推移 *会社数は各年度末時点のもの。 生命保険協会加盟会社一覧(平成 30 年 3

de C.V.、SEKISUI ALVEO B.V.、SEKISUI ALVEO LTD.、 SEKISUI S-LEC B.V.、ESLON B.V.、THAI SEKISUI FOAM CO.,LTD.、SEKISUI S-LEC (THAILAND) CO.,LTD.、SEKISUI

AXA Life Insurance Company Limited アクサ生命保険株式会社 The Nomura Trust and Banking

4 受託業務 富国生命保険相互会社 http://www.fukoku-life.co.jp/ マニュライフ生命保険株式会社 http://www.manulife.co.jp/

生命保険協会加盟会社 生命保険協会加盟会社数の推移 *会社数は各年度末時点のもの。 生命保険協会加盟会社一覧(平成 28 年 3

禅徒生命保険株式会社 第二回営業報告書 明治32年1月 日宗生命保険株式会社 第一回事業報告 明治30年12月 日宗生命保険株式会社 第二回報告

会社概要 04 6 企業概要 アクサ ジャパン ホールディング株式会社

生命保険協会加盟会社 生命保険協会加盟会社数の推移 *会社数は各年度末時点のもの。 生命保険協会加盟会社一覧(平成 29 年 3 月現在